人を知る

現在の仕事について教えてください。

2024年6月から海外派遣研修に参加し、中国・武漢の私立国際高校で日本語を教えています。
担当しているのは1～3年生の会話、作文の授業です。各授業のスケジュールや内容も一任されており、日々、学生たちの理解度や反応を見ながら試行錯誤して授業を計画し実践しています。初開催となるスピーチ大会の運営にも携わることになっています。

この仕事、そしてISIで働くことの魅力とは？

日本語教師という仕事は、言語や言語習得について探求ができるという楽しさに加え、学生さんとの授業内でのやりとりや関わりを通して、多様な考えや経験などに触れられることが大きな魅力の一つです。

また、私にとってのISIの魅力は「人」です。様々な職歴や教員経験を持った同僚と日々、授業についての相談や学生からの質問について気軽に話し合えることは、仕事をする上で大きな支えになっています。

入社の決め手は何でしょう？

①多国籍な学習環境、②多様な規模感の学校を擁している、③新卒採用を行っている —— この3つです。

残念ながら、日本語教育業界全体を見ても大学卒業後、すぐに専任講師になることは難しいのが現状です。私は卒業後すぐに常勤で働きたかったので、日本語教育を専攻していた大学院の在学中、非常勤で教え始めました。ここは新卒研修制度もあり、日本語教師として様々な経験を積むにはぴったりの環境だと思います。

入社してみて想像と異なったことは何かありますか？

想像していた以上に自由な社風だと感じました。服装は自由、勤務時間はフレックスタイムが利用できます。同僚たちと気軽に食事に行くことができる関係を築くことができたのも、実はあまり想像していませんでした。

やりがいを感じたエピソードを教えてください。

高田馬場校で勤務していた時の話です。卒業半年前になっても進路について前向きに考えられなかった学生がいました。日本でずっと暮らしたいけれどもどうしたらよいのか分からないと。日本で就職するために必要な資格試験でまだ間に合うものを紹介すると、それからは一直線に努力をする姿が見られ、卒業直前に就職を決めました。学生の努力が実ってとてもうれしかったです。日本語を通じて学生の自己実現をサポートしたいという気持ちで日本語教師を志したこともあり、大きなやりがいを感じた瞬間でした。

多様性豊かな学生たちとの関わりから感じることは何かありますか？

海外からやってきた学生の側だけでなく、私自身もカルチャーショックを受けることがあります。ボディランゲージや考え方1つをとっても、自分にとって新しく触れる物を文化として持っている学生たちがたくさんいます。そういった学生と関わる時には悩むことも、あります。

そんな時に一番大切なのは、話をすることだと思います。初級の学生はコミュ二ケーションをとること自体が難しいこともありますが、試行錯誤をしながら、学生たちとの関係を築くこと。自分にとっても大きな成長の機会だと感じています。

今後、海外人材が増え、多様化が進んでいくと考えられる日本社会一般においても、その態度は大切なことに思えます。

難しい問題ですが、日本人の側が今後、きちんと考えていかなければならないことだと思います。学生たちにも、日本の文化、日本人の考え方や日本の会社のやり方に同化しないといけないとは思わないでほしい。裏を返せば、日本の人たちがどれだけほかの国の、日本にルーツがない人たちのふるまいや文化を受け止めて、一緒に働きやすい環境、一緒にすごしやすい状況というものを作っていけるか。その気持ちが求められるんじゃないかなと思います。こういった考え方は、日本語教師が日本社会にできるひとつの働きかけなのかなとも思っています。外国人に対する教育だけじゃなくて。

どんな人に合う職業、職場だと思いますか？

他者に興味がある人に合う職場だと思います。日々の授業でも、学生指導でも、学生に興味を持って話を聞く姿勢が重要だと感じています。

これから入社する人へメッセージを！

ISIは様々な規模感の学校があり、多様な国籍、多様なニーズを持つ学生たちとともに、多様な形態の授業の実践を行うことのできる環境です。日本語教師として授業をするだけではなく、イベント運営、学校運営にかかわる事務、教材・カリキュラム改善など、様々な業務に携わることができます。また、海外研修制度が始動し、教師が国内外で経験を積むことも可能です。日本語教師として間違いなく自己成長できる職場だと思います。ぜひ、お待ちしております！